下の血圧が高い場合も、高血圧の治療が必要

血圧計の、上の数値ばかり見ないで。下が高い、もりっぱな高血圧です

高血圧とは、血管の収縮時の血圧が140以上、拡張期が90以上になった場合です。毎日測定をしてチェックしていると、自分の血圧がどのような状態にあるか、よくわかりますね。しかしここで、少しチェックの仕方を振り返ってみてください。下の血圧も、上と同様に気を付けていますか。もし上(収縮器)の血圧しか、気に止めていないのなら、今日から下の血圧にも、気を配ってみてください。

上の血圧とは、血管が収縮したときの数値です。もし血液がドロドロしていたら、これを押し出すためには、かなりの負荷がかかりますね。上の血圧の数値は、血液の質に影響を受けます。それに対して、下の血圧は、血管が膨張したときの数値です。血管が広くなったときの血管の流れ方に影響を受けるので、血管のつまりがあるかどうかが分かります。

では下の血圧が高いとは、どのような状態なのでしょうか。血管の壁には栄養血管というものがあり、血管の拡張期に血液を流し、血管を健康な状態に保っています。しかし、本来圧力がかかっていないはずの拡張期に、血管の内側から圧力がかかっていると(血圧の下が高い状態)、栄養血管に充分な血液が流れず、血管自体が劣化してしまいます。すると動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクも高くなります。

年配の方で、だんだん下の血圧が下がってきたという場合は、血管の弾力がなくなってきた可能性もあります。

下の血圧が上がるのは、睡眠不足、運動の不足、喫煙や飲酒、ストレスが、原因と言われています。特に睡眠不足やストレスは、副交感神経の働きを妨げ、心臓が興奮状態になる時間が多く、手足の血管を収縮させてしまいます。ですから、下の血圧が高い状態が続いたら、まずはリラックスする時間を増やし、睡眠も十分にとりましょう。また減塩も大切です。