高血圧による負担で心臓肥大のリスクもある

血圧が高いと、心臓に負担がかかります。心臓肥大のリスクもあります

血管の内側に老廃物などが溜まり、血管が細くなり、細い血液を循環させるために心臓に必要以上に負荷がかかる。体内の血液量が増え、その血液を循環させるために、心臓に必要以上の負荷がかかる。副交感神経の働きが鈍くなり、交感神経ばかりが働き、興奮状態が長く続く。全て高血圧を引き起こす症状ですね。そしてそれらの症状の共通点は“心臓への負担”です。負荷が大きくなった心臓は、筋肉を太くして対応しようとします。これが心臓肥大です。

心臓の筋肉が太くなると聞くと、何だか筋肉が丈夫になったように思えますが、実は筋肉の細胞の数が増えているのではなく、心筋細胞自体が大きくなったために、太くなるのです。血液を循環させる冠動脈は以前と同じなので、大きくなった心筋細胞に十分足りるほどの血液を送り込むことができません。そして狭心症や心筋梗塞を発症するリスクも高くなってきます。また肥大した分だけ心臓への負担も大きくなり、弱った心臓では充分な血液の供給ができなくなり、心不全に陥る危険もあります。

また運動などで体を激しく動かしたとき、息切れ、胸の痛みがある場合がありますが、これは心筋虚血の可能性もあります。

高血圧と同様に、初期の段階では自覚症状がなく、心臓肥大に気付かないケースもあります。胸部のX線や心エコー検査で初めて発見されたということがほとんどなので、血圧が高めの人は、毎年、健康診断を必ず受けてください。

このように放っておくと恐ろしい心臓肥大ですが、治療するには、原因となっている高血圧を改善しなければなりません。ですから生活習慣から見直し、
①減塩を心がける
②野菜中心の食事に切り替える
③暴飲暴食を避ける
④禁煙
⑤充分な睡眠をとり、ストレスを溜めない
⑥適度な運動(ただし心臓に負担をかけてはいけません。必ず医師と相談してください)を実行してください。

初期の心臓肥大であるなら、高血圧が改善されると、心臓の大きさも元に戻る可能性もあります。