高血圧は放っておくと心不全を引き起こす

血圧が高めだと、心不全になるリスクも高くなります

心不全は放っておくと死に至る、とても怖い状態です。高血圧が進行すると、心不全を引き起こす可能性もあります。

心不全というのは、病名ではありません。高血圧などが原因となり、血管の収縮や拡張機能が低下してしまうと、左心室腔が大きくなります。すると血液の循環が悪くなり肺などのほかの臓器に、水が溜まります。すると動いただけで動悸や息切れ、さらに呼吸困難になったり、疲れやすくなる、浮腫む、急に体重が増える、などの症状が出てきます。この状態を心不全といいます。さらに心不全を放っておくと、血液を送り出すために通常よりも負荷のかかった心臓の筋肉が太くなり、心臓肥大などの病気にもなります。

では何故、高血圧が心不全を引き起こすのでしょうか。高血圧になると、血管中のナトリウム量が多くなり、それを薄めるため血液中の水分が多くなります。するとその血液を循環させるため、心臓には通常以上の負荷がかかってしまうのです。また高血圧は“サイレントキラー”と言われるように、目立った症状もなく、静かに進行している場合がほとんどです。ですから気がついたときには、すでに心不全の状態になっていたという可能性もあります。

ですからもし健康診断などで、高血圧と診断されたら、決して甘く考えず、一日も早く改善することを考えなくてはいけません。またすでに心不全の状態になっていたら、真剣に治療をすることをお勧めします。

投薬治療の有無に関わらず、食事や運動、生活習慣の改善(禁酒、禁煙)は必須と言えるでしょう。高血圧の治療と同様に、塩分は1日6グラム以下に抑え、体内に水分が溜まるのを予防した方がよいでしょう。また肥満気味な人は、体重の管理も行ってください。血液の流れが滞ると、体内に水分が溜り、臓器が浮腫み、体重が増えてきます。もし急激に体重が増加した場合や、心不全の症状が悪化したときは、軽く考えずにすぐに受診してください。