高血圧になりやすい体質やせいは遺伝する

血圧の異常は遺伝する、はウソ。でもなりやすい体質は遺伝します

高血圧には、一次性高血圧(本態性高血圧)、二次性高血圧の2種類があります。二次性高血圧とは、腎臓病、ホルモンの異常など、他の疾患によって引き起こされるもので、原因を取り除くと改善されます。一般的に言われる“高血圧”とは、一次性高血圧、または本態性高血圧です。一次性と二次性では、治療法も全く異なるので、自分がどちらのタイプかを知らないと、取り返しのつかないことになります。

さて本態性高血圧は、主に遺伝的な要因と環境的な要因が重なって引き起こされます。もちろん、高血圧そのものが遺伝することはありません。しかし両親共に高血圧の場合、その子供がやはり高血圧になる確率は50%、両親のどちらかが高血圧の場合は、25%と言われていることからも分かるように、残念ながら高血圧になりやすい体質は、遺伝します。例えば、食塩感受性(塩辛いものを食べると、血圧があがり易い体質。逆に、あまり食塩に影響を受けない体質を、食塩非感受性と言います)、太りやすい体質、運動嫌いの性格、ストレスを受けやすい性格などです。

環境的な要因は、例えば塩辛い食べ物を好む家だったり、またデスクワークが多く、つい運動不足になりがちな生活だったり、などです。

しかし、たとえ両親が高血圧だったからと、悲観する必要はありません。逆に両親共に、血圧が正常な場合でも、高血圧になる確率は0%ではありません(10%と言われています)。前述したように、遺伝的な要因だけでなく、環境的な要因も影響するのですから、日常生活に気を付けていれば、十分に高血圧を予防できます。

高血圧の予防は、食事と運動です。
・日頃から暴飲暴食を避け、肥満にならないようにする
・塩分を採りすぎないようにする
・適度な運動(有酸素運動)を心がける
・ストレスを溜めない
・毎日、血圧を測る
などに気を付ければ、例え高血圧になりやすい体質だったとしても、十分に予防することができます。軽い運動と聞くと「忙しくて、そんな時間はない」と言われそうですが、エスカレータ”やエレベーターを使わないようにしたり、一駅分歩くなど、工夫次第で運動する時間をつくることができます。

自分の体は、自分で守るしかないのです。