不眠症と高血圧には密接な関係がある

不眠を放っておかないで。高血圧のリスクもあります

一見何の関係もないように見えますが、実は高血圧と不眠には、見逃してはならない密接な関係があります。眠りにつくと交感神経が休み、替わりに副交感神経の働きが活発になります。すると体温も1度下がり、血圧も低くなります。しかし睡眠時間が十分でなかったり、眠りの質が悪かったりすると、副交感神経の働きが悪くなり、血圧が下がらなくなります。すると血圧が常に高い状態が続き、体が十分に休まらなくなり、副交感神経の働きが悪くなり、血圧が高い状態のままが続き…。このように高血圧と不眠の悪循環が続いてしまいます。これでは、体に疲れが溜まり続けるだけですね。実際にこの“夜間高血圧”の状態が続くと、心臓の血管疾患のリスクも高くなり、とても危険です。

では、質のよい睡眠をとるには、どうすればよいでしょうか。
・飲食:仕事の都合で難しいかもしれませんが、できれば就寝の2時間前までに食事はすませてください。直前だと、寝ている間でも消化のために胃腸が働き、体を十分に休めることができなくなります。

・アルコール:“寝酒”と言われますが、実際は百害あって一利なしです。アルコールを摂取すると、3時間後に体内でアルコールの分解が始まります。これでは体が十分に休まることはありませんね。

・カフェイン:珈琲や紅茶、緑茶など、カフェインの入った飲み物も、寝る前には飲まない方がよいでしょう。しかし暖かい飲み物でまったりしたい、というのも本音でしょう。そのようなときは、ホットミルクがお勧めです。牛乳が苦手な人には、カモミールティーもよいでしょう。

・水:“睡眠中にコップ1杯の汗をかく”と言われます。ですから寝る前に水分を補給しておかないと、血液がドロドロになってしまいます。コップ1杯の水を飲んでから寝るとよいでしょう。

・たばこ:最近ではすっかり悪者になってしまいましたが、寝る前のたばこもお勧めできません。睡眠中に体内のニコチンが切れ、神経が高ぶり血圧が上がってしまうからです。また寝たばこは、火事の原因でもありとても危険です。高血圧の改善のためにも、思い切って禁煙しましょう。

・ストレス:正直に言って「ストレスをなくしましょう」など、不可能な話です。しかし日常の問題や悩みがストレスとなり、交感神経を休めることができないと、どうしても眠りの質が悪くなります。ぬるめのお風呂でゆったりする、マッサージ、アロマセラピーなど、寝る前くらいは、できるだけまったりしてください。環境音楽などのCDを聞くのもお勧めです。

・睡眠時無呼吸症候群:睡眠中に呼吸が止まる症状で、放っておくととても危険です。すぐに病院で診察を受けてください。

高血圧治療の一環として、不眠解消を入れては如何でしょうか。