起立性低血圧の原因と対処法について

高血圧と貧血のダブルパンチ!起立性低血圧を防ぐ三つのポイント

私の祖父は何と90歳!
いくつかの持病を抱えていますが元気に生活しています。そのいくつかの持病、のうちの一つが高血圧。だから祖父は食事の前後に降圧剤を飲んでいるんです。

たまたま私が実家に帰った時でした。祖父は機嫌よくご飯を食べていたのですが、箸を落としてしまいました。「落としてしもうたわい。」なんて言いながら祖父は箸を拾って頭を上げた瞬間・・・・ばたん!畳の上に倒れてしまいました。
家族はパニックです。「おじいちゃんが倒れた!」と救急車を呼びましたよ。ところが、そんなことをしている間に、倒れた祖父は見る見るうちに頬に赤みを取り戻し、目をぱっちり開くではありませんか。おまけに祖父は私達の騒ぎに眉をひそめて「わしは救急車なんて乗らんぞ。」

これは高血圧の方、とくに高齢者の方によくあるケースなんだそうです。
そもそも高血圧の方は降圧剤を服用していますよね。ですからお薬の関係で血圧が低くなりすぎてしまう場合があるんだそうです。利尿作用がある降圧剤は体内の血液量を減少させることで血圧を低下させているのですが、このような場合身体機能が衰えている高齢者の場合は特に、十分な量の血液が心臓に送り込まれなくなるので貧血状態になってしまうことがよくあると言われています。心臓に血液が送り込まれない、ということは脳に回る血液も減少するというわけで、結果として貧血状態になってしまうわけなんです。

このような貧血状態が「起立性低血圧」です。
大まかに説明すると、立ちあがったときなど、日常動作によって脳への血液が不足して、意識を失うことを「起立性低血圧」と呼んでいます。

高血圧なのにどうして低血圧?
そう思うのも無理はありませんね。しかし、高血圧の方は普段から高い血圧のまま日常動作を行っているわけです。しかし、例えば寒い脱衣所から熱い風呂に飛び込んだ時など、血圧が急激に変化しますよね。このような血圧の変化によって正常な量の血液が脳に供給されない時には高血圧の方であっても急激に低血圧状態に陥ります。立ちくらんだり、ひどい時には失神することもあるのです。特に、私の祖父のケースのように、降圧剤を服用している場合はこのような急激かつ大きな血圧の変化がおこることが多いので注意する必要があるでしょう。

起立性低血圧がおこった場合は、とにかく安静にしていましょう。血液が頭に流れやすくなるように、足を高くすることも大変有効です。起立性低血圧は高齢者の場合は特に、転倒による骨折などが考えられます。部位によっては高齢者の骨折は長期間の療養・介護を必要とするため、その間の生活の質は著しく低下することが考えられます。高血圧であっても貧血になるということを患者さんが知った上で、起立性低血圧になった場合、失神や転倒を防ぐために「とりあえず何かにつかまる」「出来たらしゃがむ」などの対応をするように心がけたいものです。